今年の初めに、ご自宅のリフォームに合わせて、iksusu一色にそろえていただいた愛知県のお客さまから、再びオーダーをいただきました。
今回はコンパクトなテレビボードと、ワークデスク3台。
ワークデスクはレザークラフトをされるお客さまの「こんなのがあったらいいな」をシンプルにかたちにしたものです。
このようなとても素敵なワークスペースに、前回お届けした家具も見事に調和して使っていただいています。
3台のデスクは同じ高さ、同じ幅です。
普段は別々のところに置いて使います。
洗面所や、
こんなところで、こんな感じに。
で、レザークラフトをされるお客さまのある工程、革の裁断のときに、デスクに集合がかかります。遅れを取りがちな、ちょっと離れた洗面所のデスクはキャスターを履いていますので、その距離を滑るようにワークスペースに向かいます。
そこで、集められた3台が並んで、広い天板の作業台ができるというわけです。
すみません、並べた写真がないので、こちらをご覧ください。
限られたスペースを有効に使うアイデアから生まれたオーダー家具です。
家具そのものはいたってシンプルな構造で形。
それを見事なオンリーワンなオーダー家具としているのは、お客さまの「アイデア」に他なりません。家具のディテールに目を向けるばかりではなく、お客さまの暮らしぶりに目を向ける大切さを学ばせてもらいました。
そして、もうひとつ。
コンパクトなテレビボードです。
最近は、大きなというか長いテレビボードが主流なので、コンパクトに感じるのですが、テレビの大きさからすれば「ちょうどいい」サイズ感です。
下段の引き出し、ではないボックスはそのまま持ち出して使えるように、ボックスを抜いてもオープンテレビボードとして違和感のないデザインです。
この3つのボックスはどこにどれを入れても大丈夫です。引き出しは精度よく製作する必要があるため、図面上は同じ寸法だとしても、収まる場所が決まってしまうのです。
また、このボックス仕様は、前回収めたコーナーシェルフのボックスとテイストを合わせて統一感を持たせています。
こういう細かな統一感は気持ちがいいものです。
ディテールを合わせるだけで、全体のバランスが取れるといういい例ですね。
お客さまの好きな木彫りのアイテムが随所に飾られていて、心温まる空間になっていました。
時に目が合って、ドキッとしたり。
これらの木彫りの動物たちのように、ikususuの家具も、温かい気持ちにさせてくれるお手伝いができることを願っております。
2020.5