愛媛県のお客さまからご注文いただいたHAKOテレビボードのサイズオーダー。
そのお客さまから設置した写真をメールでいただきました。
テレビはもちろん、その脇を素敵に飾っていただき、シンプルなHAKOが空間を見事に引き立ててくれています。
床の色や木目とも調和しており、一体感がありつつも、黒の脚がキュッと引き締めています。
今回はW2000にして、本体フレームの高さを30mmアップしています。
高さアップは壁のコンセントタップを避けて、本体内に収めるためです。そうして、天板に配線孔を設けることで、壁にぴったり寄せることができ、コンセント部分も隠すことができます。
置き家具でも巾木を避ける加工や、コンセントタップへの対応など、ちょっとしたひと工夫で壁にピッタリ寄せられます。
壁に寄せることは、些細なことですけど、意外に多くのお客さまからご要望いただくので、この気持ちよさは多くの人が感じているようです。
何より、壁とのちょっとした隙間にものを落として、「あ~」てなって、重たい家具を前にずらして、たまったホコリを見て「あーーっっ!!」てなって、掃除せずにはいられなくなって、やっと拾って、家具を元に戻して、「もうこんな時間!?あーーーっっっ!!」という負のスパイラルから解放されますからね。
既存のコンセントタップの位置を変えることは難しいので、テレビボードでそちらに合わせていけば、このようなきれいな収まりとなります。
こちらのお客さまようにメールのみのやり取りでも、細かな仕様にご対応させていただいております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
また、お客さまからお届けしたテレビボードについて、こんなお問い合わせをいただきました。
「前板と本体のすき間が、端と真ん中で違っているのですが、調整することはできますか?」と。
こうお答えしました。
「調整することはできません。前板も無垢材を使っており、長さ方向に多少の反りが出る場合もございます。無垢材の特性としてご理解いただけますようお願いいたします。」
最近はW2000を超えるサイズオーダーも数多くいただきます。
なるべく反りのない材料を選び、反りの出ないような取り扱いをして、製品にしていくのですが、置かれる環境や木の特性など、完璧にコントロールできない部分も残っています。
お客さまには、無垢材でつくる家具として、最低限のご理解をいただくことにはなりますので、しっかりと説明責任を果たさねばならないと改めて感じました。
幸い、お客さまにはご理解いただき、それも含めて大切にお使いいただけるようで、作り手としてとてもうれしい限りです。
今後も無垢の家具の経年変化を楽しんでいただけたらと思います。
どうもありがとうございました。
2020.6