時間をさかのぼること3年半とちょっと。
岐阜市の金神社(こがねじんじゃ)敷地内にカフェがオープンしました。
それが「cafe旅人の木」です。
そしてそのオープンの少し前。
オーナーの宮川さんが、ikususu岐阜店で、世の中の数あるイスの中からtumuスツール
IXCS-211TLと
IXCS-211を選んでくれました。
地元の岐阜でそのように選んでいただき、それがカフェで地元の人に使ってもらえるなんて、最高にうれしいことだ!と思ったことを憶えています。
しかし、そんな思いを持っていながら、初めてお店を訪れたのはオープンから2年後くらいだったでしょうか。
写真では見ていましたが、初めて感じた空間の素敵さに感激しました。
通りに面した味のあるサインと、思わせぶりな店構え。
そこから地下に続く階段。
の先にお店があるのですが、初めて行くのに知る人ぞ知る場所に行くような優越感。そしてドキドキワクワク感。
たまらないアプローチのひとときです。
店内は、地下の冷たい雰囲気を想像していたら一転、木の温もりに包まれた空間で、窓がないことを感じさせない温かさです。
カウンターやテーブル。そしてikususuのスツールもひと役買っています。
現在はコロナ渦の営業ということで席数を減らしていますが、L型に配置されたカウンターにスクエアのテーブル席というシンプルな構成です。
背のあるチェアではなく、立ち上がりをサポートする肘付きのスツールが並ぶことで、デザイン面でも空間の個性にもなっているのではないかと思います。
自画自賛ですみません。
そして、オープンから3年半が経過した現在、座面の張替えと木部のメンテナンスのご依頼をいただきました。
店舗でご利用されるものですから、布の傷み、中のウレタンのへたりが早くなるのは避けられません。
お店の営業に支障がないように5脚ずつメンテナンスしていきますが、これもコロナ対策で席数を減らしたからできること。
今の状況をうまく利用して、できることに目を向けていく。
どうしてもできないことにばかり目が行ってしまい、ネガティブな思考に陥りがちですからね。
気を付けたいものです。
隅っこのこんなスペースでおいしいコーヒーとおいしいケーキをいただいたら、現実の世界に戻れなくなりそうです。
やっぱり現実から離れた異空間に来た錯覚はあるんですよね。
帰るときに階段を上がって、日の光を感じたときに現実に戻った気がするんです。
素敵にディスプレイされたおかしやコーヒーの販売もあります。
自家焙煎のコーヒーはもちろん、素材にこだわった手間暇かけてつくられるケーキやおかしもほんとにおいしいのです。
ikususu仙台店でお客さまにふるまっているコーヒーは、こちらで購入した豆のときもあります。
遠く仙台のお客さまにも、こっそりと岐阜を感じてもらおうという魂胆です。
ikususuスタッフにはコーヒー好きが何人かいて、中には好きすぎて「研究」のような領域の人もいます。
そんなコーヒー担当の彼も個人的に豆を買ったりしてお世話になっています。
スツールを選んでいただいた縁で、メンテナンスの依頼もいただき、おいしいコーヒーが飲めたりと素敵なつながりが生まれたと思っています。
カフェと家具屋。
全く異なる畑の仕事ですが、いい土で無農薬でいい野菜を作って消費者に届けたい。という根っこの気持ちは同じだと感じています。
同じ岐阜の地で、ともにそれを盛り上げていきたいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。