東京のお客様から、ダイニングテーブルIXDET-1500のサイズオーダーをご注文いただきました。
w1500mm、D350mm、H900mmと、幅のわりに奥行きが狭く、高さも通常のダイニングテーブルより20cmも高いです。それもそのはずで、ダイニングテーブルとしての用途ではなく、コンソールテーブルとしてのご注文でした。コンソールテーブルとは、ヨーロッパなどでは古くから使われているアイテムの一つで、玄関やリビングなど壁際に置いて、飾り棚のような使い方をするテーブルです。
高さは、高いものから低いものまで様々ですが、空間に圧迫感を与えないように奥行きが狭いという共通点があります。IXDET-1500をベースにしているので、天板と4本の脚のみ。いたってシンプル、ミニマルデザインで、どんなインテリアにも馴染んでくれそうですし、飾られるものを引き立てる立派な脇役を演じてくれそうです。
脚が通常のものより20cm長いですが、太さは同じ。もちろん構造も同じですので、横揺れもなく、安定感のあるテーブルになっています。天板と脚の1mm程度の隙間は、外観のデザインでもあり、木の性質を考慮した上での意味のあるデザインでもあります。
無垢の木が、家具となった状態でも収縮をすることは、耳にしたことがあるかと思います。
特に、テーブルの天板など幅の広い板状になったものは、その幅寸法に比例して収縮量も大きくなります。外に近いような環境のところでは、温度や湿度の差も1年を通じて大きく変わりますので、動きが少ないと言われるアルダー材でも板の幅寸法は1%以上は変化します。ここで言う「幅」とは写真のテーブルでいうと奥行き方向の寸法です。
ちなみに、収縮するのは幅方向が1番大きく、長さ方向、厚み方向は、収縮しないことはないですが、ほとんどしないと考えていいレベルです。
と、前置きが長くなりましたが、そのことをふまえると、天板と脚が隙間なく接した状態で仕上げてしまうと、天板が動いたときに脚と天板にズレが生じて見苦しくなってしまいます。1mmもないほどのズレだとしても、隙間がないことではっきりとズレていることがわかってしまうのです。それをわかりにくくするための隙間なのです。
専門用語で「逃げ」と言いますが、こういった逃げを設けたデザイン、設計は無垢の木を扱う上で欠かせない要素です。
仕上げは特色のチャコール。墨色、黒に近いグレーという感じでしょうか。とは言っても、写真の通り、木目がうっすらと見える状態で、木部への浸透具合で濃淡もある、表情豊かな仕上がりです。無垢の家具であることを感じることができます。それに合わせて、天板裏の脚を固定する金属プレートも黒塗装仕上げです。(通常はシルバー仕上げです)
今回のお客様は、以前に特色チャコールの特注のテレビボードHAKOをご購入いただいたお客様でした。それを気に入っていただき、違うアイテムを同じ仕上げでご注文いただけたことをとてもありがたく思います。色だけでなく選ばれるアイテムにもデザインの統一性を感じます。
ikususuの家具が、統一感のある素敵な空間をつくるお手伝いができることを願っています。
- 品名
- IXDET-1500 特注
- サイズ
- W1500 D350 H900
- 主材
- アルダー無垢材
- 仕上げ
- 特色チャコール
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